【事例研究|003】自然との調和体験を都心でサポート

事例

「BEACH TOWN日比谷公園」※は、日比谷公園内に6月1日にオープンした。ヨガスタジオ、フロントやロッカー・シャワールーム、パーソナルトレーニングジム、ガーデンテラスを備えた約300㎡の施設。窓の外一面には公園の緑が広がり開放感が溢れる。緑の向こうには霞ヶ関や有楽町の高層ビルが立ち並ぶ。スタジオではヨガ、ピラティス、カポエイラ、好天の日はヨガでガーデンテラスも活用する。日比谷公園内や皇居周辺を使用して、パークヨガやウォーキング、ランニング、ノルディックウォーキングを行う。そして週末には、関東近郊の海、山、川へ出かけてのSUP、トレイルラン、トレッキングのプログラムも用意した。初心者から上級者まで月間150レッスン。
(2022年3月23日 第10回Jウエルネス研究セミナーより/(株)BEACH TOWN 代表取締役社長 黒野崇氏)

考察

(株)BEACH TOWNの黒野崇氏は、「フィットネスは継続が課題。自然の中で行うアウトドアフィットネスには運動の継続に有効な感動体験価値が沢山詰まっている。初心者がまずは低強度のウォーキングやランニングを体験し、仲間がいる楽しさを知り、次にそれまで無理と諦めていたフルマラソンや山登り、海や川のサーフィンやSUPに挑戦できる。この自己実現へのステップをプロのインストラクターがガイドする。健康のために生涯続けられるスポーツにして欲しい」と語る。2007年の神奈川県葉山の開業時からインタビューを続けているが、顧客目線を大事にするサービス開発の姿勢は変わらない。最近は、入退会や日々のプログラム申し込み、会員コミュニケーションや情報発信にオンラインを活用する。自然の素晴らしさや爽快感、仲間とのアウトドアの楽しさや魅力をデジタルで上手に伝える。都市生活者と都市の自然、そして地域の自然を繋いでいく。初心者のアウトドアスポーツへのハードルを取り除いて、仲間との「つながり」や、新しい目標に向かってチャレンジしていく「いきがい」を生み出している。


※(株)BEACH TOWNは、2007年開業の神奈川県のBEACH葉山アウトドアフィットネスクラブを皮切りに、現在公園や遊休地など全国30か所でアウトドアフィットネスを展開している。2020年には公募設置管理制度(Park-PFI事業)を活用して新宿中央公園内に「PARKERS TOKYO」をオープンした。今回は、公益財団法人東京都公園協会と連携協定し実現した最初の公園内公共施設となる。